未就学児や小学生の子どもがいるご家庭なら一度は行ってみようと考えたことがある「交通公園」。子どもが遊びながら交通ルールを学ぶことができる公園、それが交通公園です。交通公園は日本全国に点在していますが、自治体が入場無料で運営していることが多いのも子育て世帯には嬉しい点。
今回、東京都府中市の「府中市郷土の森公園」の中にある交通公園(郷土の森公園の交通公園は「交通遊園」という名称です)に行ってきましたので、どんな施設なのかご紹介します。
🚗どんな公園?
府中市郷土の森公園は約14haの広大な敷地の中に、下記のような設備のある多目的公園です。
1.入場/利用料有料エリア
・府中市郷土の森博物館
・郷土の森総合体育館
・市民プール(流れるプール、飛び込み専用プール)
・軟式野球場
2.入場無料エリア
・公園(芝生)
・釣り堀
・蓮池(修景池) – 大賀ハス
・観光物産館 – 地元産野菜、土産、散策図、飲食コーナー
・交通遊園 – 自転車や足踏み式カート、遊びを通して、交通ルールやマナーを学ぶ。ゴーカート専用コースあり。都電6000形6191号車、D51 296、EB10 1などが展示保存されている。
・バーベキュー場
メインとなる施設は“府中の歴史と文化と人の調和に貢献すること”を目的に運営する「府中市郷土の森博物館」ですが、本記事では「交通遊園」についてのみご紹介します!!(博物館についてはまた改めて)
🚂デゴイチあり! バスあり! 消防車あり! 乗り物大集合な交通遊園
広大な敷地を有する「府中市郷土の森博物館」の一角、野球のグランド1面くらいの広さのスペースにあるのが「交通遊園」です。
交通遊園内には、実際に使用されていた乗り物が展示されていて、まさに公園の遊具のように実際に乗り込むことができます。展示されている乗り物は以下の6種類!
①蒸気機関車「D51 296」(1939年製造)
D51は営業時間内には機関室を見ることができますが、歴史を感じさせます。『鬼滅の刃』ファンの子どもは興奮しそうですね!
②電気機関車「EB101」(1927年製造)
蓄電池機関車として製造され、その後、電気機関車に改修されたという「EB101」は、外観はかなりの年期を感じさせますが、運転室はきれいに塗装もされていて、子どもが実際に運転手になった気分でハンドルに触れることができます。
③京王バス
実際に運行していた京王バスの車両には自由に乗り込むことができるので、乗客になってみたり、運転手になってみたりすることができます。動きはしませんが、実際にハンドルを握ってみたい子どもが行列を作っていました。
※手指消毒用のアルコール消毒液を持参することをオススメします
④府中市コミュニティバス「ちゅうバス」
府中市内で運行するコミュニティバス「ちゅうバス」は先ほどの京王バスより小ぶりサイズなので、こちらの方が子どもがハンドルを握るのに良いサイズ感のようで、京王バスより小さい子ども(幼稚園児や小学校低学年)やその保護者が列を作っていました。
⑤ISUZUの「消防車」
真っ赤なボディが目を引く消防車。運転席に乗り込むことはできませんが、消防車の側面には消火時に使う操作ハンドルが付いているので、実際にハンドルを動かしてみることができます。
⑥路面電車「都電6191」(1950年製)
“チンチン電車”の愛称で1940年台後半から1960年頃まで主な交通機関として東京都内で活躍した路面電車。この6000型も荒川線として約28年間活躍し、1981年からここ府中市郷土の森公園で保存されているんだそうです。残念ながら中に入ることはできませんが、黄色いボディが交通遊園の象徴として君臨しています。
信号を守りながら運転体験ができる! 無料の足踏みカート
足踏みカートは無料で園内のコースを巡ることができます。対象年齢は小学生以下で、ペダルに足が届く幼児であれば保護者付き添いで乗車することができます。園内のコースには信号機が設置されているので、カートも歩行者も信号を守って安全第一で行き来しましょう!
行列必至! 1周100円で運転できるゴーカート
府中市郷土の森公園の交通遊園で唯一、有料の乗り物が「ゴーカート」と「電動自動車」です。
ゴーカートには(軽油)エンジン式のものと、電気式の2種類があります。どちらも1周100円で300mくらいのコースを回ることができます。まずは券売機でチケットを購入しましょう。今回は行列に30分以上並んだので、せっかく長時間並んだんだから、ということで3周分(300円)購入しました。
券売機でチケットを購入したら列に並びましょう。エンジン式のゴーカートの列は券売機のすぐ右側、電気式のゴーカートの列は券売機の左側から階段を登って反対側に乗り場があります。電気式よりエンジン式の方が人気があるのか、この日は週末だったせいか、電気式の列が分からない人が多いのか、エンジン式の方が2倍以上長い行列ができていました。
【料金】1周100円(複数周することも可=3周300円)
【利用時間】10:00〜16:30
【利用条件】小学校2年生以下の子どもは20歳以上の保護者の同乗が必要。小学校3年生から中学生までは1人で乗車可。
電気自動車はゴーカートの電気版ではなく、100円を入れて敷地内を自由に巡れる乗り物のことです。ゴーカートにまだ乗れないような幼稚園生や敷地内を自由にグルグル回りたい子はこちらの方がオススメです。
【料金】1回100円(本体に直接投入)
【利用時間】10:00〜16:30(16:00近くなると運営のシルバー人材センターの方が片付けを始めます…)
【対象年齢】小学生以下
⏰営業時間は?
10:00〜16:30(一部は16:00まで)
※夏休み期間は10:00〜17:00(一部は16:30)
※毎週火曜日(祝日の場合はその翌日)、荒天時、年末年始
※ただし、敷地内には24時間入ることはできます
💰料金は?
入園料:無料
足踏みカート:無料
ゴーカート、電気自動車:1周100円
🗾場所は?
〔住所〕東京都府中市矢崎町5-5
※JR武蔵野線・南武線「府中本町」駅から徒歩18分
JR南武線・京王線「分倍河原」駅から徒歩20分またはバスで約10分
西武多摩川線「是政」駅から徒歩15分
京王線「府中」駅からバスで約10分(府中駅からのバスは土日祝日のみ運行)
〔お問合せ〕
郷土の森公園管理事務所 ☎︎042-364-7214
🗒まとめ
交通公園は自治体サービスとして入場無料で運営していることが多く、府中市郷土の森公園もその一つ。入場無料なので老朽化しているなぁ、とは感じるし、ゴーカートの運営はシルバー人材センターの方が行っているので、少し雑な部分もあります。ただ、そんなことは子どもは気にせず遊べるので、幼稚園生や小学校低学年のお子さんがいる方は訪れてみてはいかがでしょうか。